講 師 | 増 田 英 次 氏 | 増田パートナーズ法律事務所 パートナー 弁護士・ニューヨーク州弁護士 |
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日 時 | 11月17日(火) | 13:30 ~ 16:30 途中1回コーヒーブレイクをお取りします。 |
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会 場 | 経団連会館 5階 会議室 | 住所:東京都千代田区大手町1-3-2
>>>地図はこちらをご参照ください 電話:03-6741-0222 |
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日産問題、関西電力事件を始めとして、相変わらず大企業の不祥事が後を絶ちません。不祥事が減らない根本的な原因の一つとして、不祥事対策やコンプライアンスの浸透方法が形式的なものに過ぎなかったり、旧態依然の方法に終始しているばかりで、本当に「現場で使える」、「役に立つ」手法が取り入れられていない点を挙げることができます。今、本当に必要なことは、従来の繰り返しや、さらに規制を強めたガチガチのコンプライアンス体制を構築することではなく、複眼的視野から組織を構成する一人ひとりの感情、心理にも着目しながらコンプライアンスを再定義し、実践することです。
コンプライアンスを①「人の役に立って嬉しい・誇らしいという気持ちを大切にし、胸を張って利益を出すための必要なガイド」と捉え、②本当にやりたいこと、意味のあることを見つけ、実践していくことによって快適状態を生み出し、③その維持・発展を図ることによって「自ら進んで考え取り組める創造性の高いコンプライアンス」へと質的な飛躍を遂げること、これが、すなわち「エモーショナル・コンプライアンス」であり、その理論と実践の道を探ることは、繰り返される大企業の不祥事の防止に大きな示唆を与えるものと思われます。
本セミナーでは、精神論や旧態依然の規制一辺倒の形式的なコンプライアンスではなく、全く新たな視点や概念に基づき、企業の目的、ありたい姿から倫理と利益の同時追求を目指す、新たなアプローチとその手法を具体的にご提示いたします。また、コロナ禍でのオンライン研修の要望が高くなっていることから、VR(仮想現実)を今まで以上に活用した新たな効果的な研修方法についても解説いたします。コンプライアンスに関する抽象論ではない、具体的な理論と実践を求める会社役員、経営幹部の多数の皆様に是非ともご注目いただきたく、ここにご案内申し上げます。
(1) 誰を変えるか? (2) 変えなければならないのはルールではなくマインド→マインドを変えるとはど ういうことか? (3) マインドを変えるとはイメージを変えること、そのためにはどうすべきか ① 好きになること、興味を持つこと ② 「強烈な」ゴールを設定すること ③ 組織がHappyな状況にあること(やりがい、「意味」を見つける、または「夢 中になること」) (4) 好きになること、ゴールを設定すること、Happyな状況にあることとコンプラ イアンスがどのように関係するか →ストレス過多の日常が不祥事予備軍を作る。 Happy な状況は、誘惑に対する「耐性」が生まれるばかりか、「創造性」が高ま り、ビジネスにも極めて好影響を与える。 (5) コンプライアンスの定義を変える →面倒なものから胸を張って収益を上げるこ とができるために必要なガイドにする =人の役に立って嬉しい、誇らしいという エモーショナルな気持ちをコンプライアンスに移入することが重要 (6) コンプライアンスと自分との関わりを「再定義」する=コンプライアンスを「 動的な」プロセスと捉える必要性 |
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(1) やってはいけないこと ① 恐怖でコントロールしない(減点主義の放逐) ② 法令遵守を「目標」にしない ③ 孤立した人を作らない ④ 完璧を目指さない (2) やるべきこと ① 過去からではなく、将来から今を見せる → 「誰のために」何を「したいのか」 を共有する ② セルフエイティーム(自己肯定力、自尊心)を上げる ③ コミュニケーションを根本的に見直す → 巻き込む力を上げる → イメージの共有 ④ 他人(部下)を変えようとし過ぎない → その代わり「認識」してあげる → ラポ ールを築く ⑤ レジリエンスを大切にする ⑥ ワークとプライベートを融合する=「ワークライフバランス」ではなく「ワーク ライフコンソリデーション」へ |
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① イメージトレーニング(強烈なゴールの設定方法)及び倫理トレーニングとは何 か?=全体講義で概念の把握(コンプライアンスの創造的破壊)→イメージトレ ーニングでマインドセッティング(「(不正を)やるな」から(正しいことを) やろう」への転換)→倫トレで現場のスキルアップ(判断に迷ったときの対処方 法を学ぶ) ② 完全オンライン研修を視野に入れたVRの利用を含めた研修を効果的に行うため の7つのメソッド |
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講 師 紹 介
1987年中央大学法学部卒業。1990年弁護士登録、西村総合(現 西村あさひ)法律事務所入所。1995年~1996年米国イェール大学ロースクールにおいて客員研究員として企業犯罪の研究に従事。2000年~2002年メリルリンチ日本証券株式会社法務部長(リテール部門)・執行役員。2003年米国コロンビア大学ロースクール卒業(LL.M.)。2006年ニューヨーク州弁護士登録。2008年増田パートナーズ法律事務所設立。現在、日本証券業協会等のコンプライアンス委員会、倫理委員会委員をはじめ、複数の上場、未上場の会社で社外取締役、社外監査役等を兼務。また、多くの一部上場企業およびその子会社で役職員研修に従事。
著作として「ソーシャルメディア・リスクマネジメント」第1~4回(共著)(『ビジネスロージャーナル』2015年4月~8月号)、「エモーショナルコンプライアンスの理論と実践」第1回〜(同2016年12月号~)、『もうやめよう!その法令遵守』(フォレスト出版、2012年)、『人生を変える正しい努力の法則』(かんき出版、2014年)ほか多数。
26,400円(税込)(非賛助会員1名につき) 24,200円(税込)(当協会普通賛助会員1名につき) 23,100円(税込)(当協会正賛助会員1名につき) 22,000円(税込)(当協会特別賛助会員1名につき) |
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1.会社役員のための法律実務研究会 2.経営財務法務研究会 3.経理部長会 |
4.監査役員業務研究会 5.会社法務実務研究会 6.総務・法務部長会 |
【連絡先】一般財団法人 産業経理協会 |
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