概 要
本講座では、基本的事項の確認に始まり、高度の会計理論や技術、関係諸基準の動向など、およそ経理部門の中核を担う皆様に必須となる事項を広く網羅して、企業会計の全体像を展望し、併せて実務上抱える諸問題の解決に資するよう極めて具体的に解説を加えてまいります。
ご参加の皆様におかれましては、当該科目に精通した講師による講義によって、必ずや大きな収穫が得られることと存じますので、是非ともご参加賜りますようお待ち申し上げる次第でございます。
本講座の特色
1.高度の理論水準を保ちつつ、企業の要請に即した実務的講座として、これまで40数年に亘り好評裡に開催を重ねている伝統的講
座です。
2.実務経験3年以上の方を主な対象といたしておりますが、部課長以上の方々には知識の整理にご活用頂けます。
3.講義は基本的事項から高度な理論にいたるまで、要点を簡潔に説明するとともに、実務上のカレントな諸問題や会計基準をめぐる
国際的動向についても言及するなど、企業会計の理論と実務を総合的・効果的に解説いたします。
4.講師陣は当該課目に最適任の大学教授により構成され、それぞれの専門分野をご担当頂きます。
5.業務に差し支えないよう期間を2月とし、原則として週2回、夜間に開催いたします。
講義項目例
第1回 Ⅰ 企業会計総論 1 財務会計の意義 2 財務会計の機能 3 財務会計への法規制 4 会計理論と会計基準 5 財務会計における基本的な考え方 第2回 Ⅱ 損益計算書 1 収支の期間配分 2 利益の認識と測定 3 純利益と包括利益 4 IFRSにおける利益概念 第3回 Ⅲ 貸借対照表 ①資産・負債 1 資産・負債の本質・分類 2 流動資産 3 固定資産 4 繰延資産 5 流動負債 6 固定負債 第4回 Ⅳ 貸借対照表 ②資本(純資産) 1 純資産と株主資本 2 払込資本 資本金と資本剰余金 3 留保利益 利益剰余金 4 株主資本等変動計算書 第5回 Ⅴ 収益認識基準 1 適用範囲 2 考え方(基本となる原則と5つのステップ) 3 取引価格の算定(ステップ3) 4 履行義務の充足による収益の認識(ステップ5) 5 その他のステップ 第6回 Ⅵ 金融商品会計 1 金融商品の範囲 2 金融資産及び金融負債の発生及び消滅の認識 3 金融資産及び金融負債の評価及び会計処理 4 ヘッジ会計 5 複合金融商品 |
第7回 Ⅶ リース会計 1 リース取引の意義と分類 2 ファイナンス・リースの会計処理 3 リース会計の国際的動向 4 日本基準の動向と課題 第8回 Ⅷ 減損会計 1 減損会計基準の導入経緯 2 減損会計の意義 3 減損会計の仕組み 4 減損会計の国際比較 5 減損会計の適用事例 第9回 Ⅸ 連結会計・企業結合会計 1 連結会計と企業結合会計の関係 2 企業結合会計をめぐる諸議論 3 連結会計諸概念と情報の有用性 4 のれんの会計の論点 5 セグメント情報 第10回 Ⅹ 税効果会計 1 税効果会計の目的と概要 2 一時差異等の把握 3 税効果額の計算 4 勘定処理と財務諸表上の表示 5 繰延税金の評価問題 第11回 Ⅺ 退職給付会計 1 退職給付制度と退職給付会計 2 退職給付会計の基本的な枠組み 3 退職給付債務と退職給付費用の計算 4 数理計算上の差異等の処理と包括利益 5 わが国の退職給付制度と退職給付会計の将来 第12回 Ⅻ 概念フレームワーク 1 概念フレームワークの位置づけと必要性 2 財務報告の目的 3 会計情報の質的特性 4 財務諸表の構成要素 5 財務諸表における認識と測定 6 歴史的な経緯と国際的な動向 |
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